繋いだ命と夢の続き 2018年04月30日 競馬 0 本日の京都競馬場で行われた天皇賞春でレインボーラインは悲願のG1制覇を手にした。 ずっと応援していたレインボーラインの勝利によって流した涙は、時間が経過しようとも物理的には同じ涙には変わりはないが、この僅か短い間に中身が違う涙に変わってしまった。 それはレインボーラインがゴール板を過ぎた後、過去の悲劇が蘇るような信じられない光景が目に広がった。 本来G1での勝馬は特別な事情がない限り、ウイニングランをするのが慣例となっているが、レインボーライン騎乗の岩田騎手が下馬した。 私は咄嗟に「命だけはなんとか助かって欲しい」と祈った。 過去にもライスシャワーやサイレンススズカ等の名馬やその他の数多の馬がレース中や完走後に故障を発生し命を落としている。 本当に競馬を観ていて、1番辛い光景である。 その瞬間だけは競馬なんて好きにならなければこのような辛い出来事に立ち会わずに済み、見聞きすることもなかっただろうなと現実逃避してしまう。 その後の勝利インタビューで岩田騎手の顔からは喜びの笑顔は見れなかった。 当然でだろう。自分のパートナーの命に危機がある状況で笑顔などを作る余裕など一抹足りともないだろう。 恐らく岩田騎手の頭の中にも「どうか無事でいて欲しい」という事しか頭になかったに違いない。 結果的にレインボーラインは右前肢跛行という診断を受け、なんとか命だけは取りとめた。 レインボーラインは一昨年のNHKマイルで12番人気で3着。その年の菊花賞でも9番人気でサトノダイヤモンドの2着。そして昨年の大雨で馬場が悪い中での天皇賞秋で13番人気で3着。 本当にこの馬は人気が示すように正当に評価されてなかったが、今回の天皇賞春で漸くファンに支持され、そして勝利を収めきちんと結果を出した。 私的には馬券の妙味はなくなくなるが、この馬がスターホースになりファンに愛される馬になって欲しいので、是非とも怪我を治して復活して欲しい。 そしてステイゴールドの後継馬として、種牡馬になって欲しい。 レインボーアンバーの血が入ってますし、距離もマイルから長距離までこなせるので楽しみだと思いますね。 そして今回レインボーラインの勝利をエスコートした岩田騎手も、最近見れなかった岩田騎手らしいインを突いての神騎乗だったので、今後も岩田騎手らしい騎乗を見せて欲しいものです。 PR